”プロ”としての「資質」「能力」「判断力」
「ジャッジとしての”プロ意識”はあるか?」と聞けば、全てのジャッジが「当然、あるに決まっている」と答え、「いまさら何を言いだすのか! バカにしているのか!!」と怒り出すジャッジもいるかもしれません。
では、「ディレクターとしての”プロ意識”はあるか?」と聞いて、果たして何人のディレクター経験者が「当然、あるに決まっている」と胸を張って答えるでしょうか?
ビジネス界では以前から、「”経営のプロ”とは何か」が問われ、その答えのひとつとして企業は「取締役」と「執行役員」を区別することにしました。それまでは事業執行の最終責任者が同時に取締役として経営にも携わっていましたが、「『事業を指揮すること』と『会社を経営すること』は別の資質と能力、判断力が問われる」との判断から区別することにしました。今では多くの上場企業が執行役員制度を導入しています。
私が言いたいのはディレクターにはディレクターとしての資質、能力、判断力が欠かせず、それはジャッジの資質、能力、判断力とは明確に分けて考えねばならないと言うことです。ディレクター選挙はディレクターとしての資質、能力、判断力を問うものであったはずです。次のディレクターにはディレクターとしての”プロ意識”を持つことに加え、実際にディレクターという職務の”プロ”としての能力と判断力を発揮して頂きたいと思っています。