”粛清”の動きは加速するか?
「自分が絶対的な権力を持つ唯一の体制を作る」。こんな人物がトップにいる限り、正義も公正もあったものではありません。障害になりそうな人物は次々と消され、ついには媚(こ)び諂(へつら)う”腰巾着”しか残らないからです。
「失脚した」とか、「粛清された」とか、「処刑された」とか、ここにきて自らの権力基盤を絶対的なものにする動きが強まっていることに、強い懸念を抱かざるを得ません。一度、失脚すれば、2度と復活の可能性がないというのが、この世界の鉄則です。次に消されるのは誰か? 注視している人も多いかもしれません。
「どれほど長く忠実であったとしても、一瞬でも叛(そむ)いたら忠臣になることはできない」。ある識者がこうコメントしたのが印象的です。日本にとってはお隣の国、北朝鮮の出来事だけに無関心ではいられません。