立場を変えて眺めると何が見えますか?
もし、韓国や台湾やマレーシアで生まれ育ち、それぞれの国・地域で猫の世界に入っていたら…。こう考えたことはないでしょうか? そして韓国、台湾、マレーシアのTICAメンバーの立場で日本の猫界の出来事を眺めてみたら…。
立場を変えて眺めたときに、みなさんの目には今回のディレクター選挙がどう映るでしょうか? もちろん個別に見れば、友好関係を築き、各国・地域のブリーダーに協力している方々もたくさんいらっしゃることと思います。しかしアジアリジョン全体の問題として考えるとき、「もっと努力できたのではなかったか」「なぜリジョンとしてもっと支援・協力してこられなかったのか」と思うのは私だけでしょうか? 誰かが提案しているように、アジアリジョンから日本を切り離せば、それで済む話なのでしょうか?
グローバル化が急速に進むなかで、猫界だけは逆行しているように見えます。ユニクロ、楽天、日産自動車などで「英語の社内公用語化」が進むなか、いつまでも猫界だけ、英語という「語学の”壁”」を都合のいい”言い訳”にして、何もしなくていいのでしょうか?
すべきことが山積するなかで、「何もしない」「何も変わらない」という選択肢は、日本以外のアジアのTICAメンバーに対する裏切りであり、バカにしていると受け取られても仕方ありません。この失われた9年を振り返れば、予備校講師の言葉ではありませんが、「いつやるの!? 今でしょ!」と言うことに尽きます。