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2023年12月 7日 (木)

TICA Standards 分析61 Importance of ”BALANCE”(9)TA

配点上は5点に過ぎませんが、記載内容を読むと10~15点あってもおかしくないように個人的には思えるのがTURKISH ANGORA(TA)です。

「GENERAL DESCRIPTION」には「The ideal Turkish Angora is a perfectly balanced…」とズバリ書いてあり、さらに「In judging the Turkish Angora, refinement is more important than size」とも強調しています。

「refinement」は洗練/上品といった意味を持ち、この単語が使われるのはTAだけです。

「GENERAL DESCRIPTION」では「BALANCE」が求められる具体的部位も記載しており、「This means that the combination of the long body, legs and tail with neck, head, and ears should look as though they fit together and give an impression of gentle flowing motion」でなければなりません。

オス/メスの審査の際の考慮事項として「This should especially be taken into consideration when comparing males to females」と書いてある点にも留意が必要です。
Balance-ta
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年12月 6日 (水)

TICA Standards 分析60 Importance of ”BALANCE”(8)SB & SN

きょうはSBとSNを取り上げますが、記載量の点においてSBは特別です。

「BALANCE」への配点が5点のグループの中でも極端にシンプルな記載になっています。

「Well-proportioned」は「よく釣り合いのとれた/均整の取れた」という意味ですが、「良くバランスの取れた」と意訳すればさらに理解しやすいでしょう。

SNの「Torso」にある「Proportionally well-balanced overall」もほぼ同じ意味合いです。

「BALANCE」の項目には「Proper proportions and balance are more important than exact size」とあり、サイズの正確さよりバランス重視であること、さらに「Excellence in one aspect does not offset deficiency in another」とあり、あるひとつの項目で優れていても別の項目の欠点と相殺されることがない点を強調している点は重要です。
Balance-sb-sn
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年12月 5日 (火)

TICA Standards 分析59 Importance of ”BALANCE”(7)PS/HI/ES

PS/HI/ESの場合、主項目として「OTHER」を立て、その下に「Condition」と「Balance」を置くという構成になっており、Standard本文では「Condition/Balance」として記載しているところがひとつの特徴です。

特に最後の「All parts of the body should be in proportion to each other」が「Balance」を具体的に言い換えて妙のある言い回しと言えるでしょう。

このほか、「GENERAL DESCRIPTION」では「The cat should be well-balanced physically」と別の表現をしており、

「ALLOWANCES」ではメスに対する考慮事項を記載していますが、ここでも「BALANCE」の重要性を強調している点は押さえておきたいところです。
Ps-hi-es
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年12月 4日 (月)

TICA Standards 分析58 Importance of ”BALANCE”(6)CR MX/CY

「BALANCE」を重視する記載として代表的な単語に「proportion」や「combination」があり、CRのStanadardの「Balance」にはこの2つの単語がしっかり含まれています。

特に後段の「each part in proper proportion to the whole animal」は重要と言えるでしょう。

MX/CYも「BODY」のところでバランスの重要性を強調しており、そのことは「Body should not be so short」の後に「that it appears out of balance」(バランスを欠いているように見える)と加えていることからもうかがえるでしょう。

全体の文意としては「バランスを欠いて見えるほどボディが短すぎてはならない」となります。
Cr-mx-cy
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年12月 3日 (日)

Bengal(BG)の審査・評価を難しくしているのは誰か㊦

きのうの続きの「BG審査は〝Beauty Contest〟か否か?」と関連しますが、「BGはタイプ重視か否か?」という議論も古くて新しい問題ですが、やはりJudgeが正しい理解と解釈をせず、BGの審査・評価を難しくしていると言えるでしょう。

【BGは〝バランス重視〟タイプであるという事実】

Standardの配点を見れば一目瞭然ですが、BGの配点はHEAD=35点、BODY=30点、COAT/COLOR/PATTERN=35点であり、最高点となる40点を配した項目はひとつもなく、3つの項目の点差は5点しかないのです。
Bg-stan
これに対し、例えばToyger(TG)はCOAT/COLOR/PATTERNが最高点の40点で、BODYの25点と比べ、その差は15点あり、明らかにCOAT/COLOR/PATTERN重視です。

一方、Savannah(SV)はHEAD=40点、BODY=40点と、いわゆる「タイプ」を構成する2項目に最高点を配しており、こちらは明らかにタイプ重視です。

たまたま今回はBG、TG、SVを比べましたが、BGが〝バランス重視〟であるとの認識を欠いた審査・評価をすると混乱の原因になります。

【〝バランス重視〟も「タイプ」が優るStandardの評価基準】

ただし、誤解してもらっては困りますが、上記の重視タイプの分類は「HEAD」「BODY」「COAT/COLOR/PATTERN」という3項目におけるものです。

一般論としてのいわゆる「BGはタイプ重視か否か?」という分類で考えれば、タイプとは「HEAD」+「BODY」であって、BGの場合、合計65点ですから、いわゆる「タイプの良い」BGの方が圧倒的に有利です。

そうしたStandard上の配点構造を無視して審査・評価してしまうと、やはり混乱の原因になってしまいます。

【Standardを無視して個人の好みを優先すると…】

これまたかなり以前からの傾向であり、〝放置〟されてきている審査・評価の問題点にBGの「Profile」があります。

BG Standardには「Curve of the forehead should flow into the bridge of the nose with no break. (中略)the line of the bridge extends to the nose tip, making a very slight, to nearly straight, concave curve」と書いてあるのに、「私はStraightなプロファイルが好きだから…」とか「Convexの方が野性味があるから…」と言ってそっちを評価するJudgeがいるわけです。

これは刑事でも民事でも裁判において裁判官が「法律にはこう書いてあるけど、私の好みは違うので…」と言って、法律を無視し独善的で恣意的な判決を国民に強いるようなものであり、悪しき職権濫用でしょう。

これではBGブリーダーが混乱し、BGの審査・評価に対する信頼が失われ、ブリード戦略が定まらなくなってしまうのも当然です。
216200
※「TICA Standards 分析」は休みました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年12月 2日 (土)

Bengal(BG)の審査・評価を難しくしているのは誰か㊥

JudgeのStandardsに対する無理解(勉強不足)は、審査結果に如実に表れます。

【「Locket」のあるBGがベストになるという現実】

いつのショーで?誰が?には触れませんが、喉元に「Locket」のあるBGがSPリングでベストになりました。

BGの「PENALIZE」の対象として「distinct locket」が含まれていますから、見学者の位置からファイナルの審査ケージに入っているBG、あるいは審査台でJudgeがハンドリングしているBGにおいて、喉元の「Locket」が判別できるようであれば、単なる「locket」ではなく、明らかな「distinct locket」です。
Bg-locket
もちろん「PENALIZE」があるからと言って絶対にBOBになれない、ファイナルに残れない、 ベストになれないというものではありませんが、BGの「Locket」に対する無理解(勉強不足)があった可能性は極めて高いと言えるでしょう。

【BG審査は〝Beauty Contest〟ではないのに…】

TICAと並ぶ別の国際団体がBGを公認した頃、BG審査は〝Beauty Contest〟か否か?なんて議論が出たことがありました。

しかし、TICAのStandardsを隅から隅まで理解しているJudgeなら「百も承知」でしょうが、「Beauty」が配点基準に入ってくるのはHHだけであり(配点は20点)、その他のChampionship公認猫種ではいません。

「GENERAL DESCRIPTION」で「Beauty」に言及している猫種はTGとSVだけであり、BGは「Beauty」と言う言葉も「beautiful」という言葉もないのです。

※(参考)
TG:GENERAL DESCRIPTION:this cat must be a uniquely beautiful.
SV:GENERAL DESCRIPTION:Savannah is both unusual and beautiful.

【Standardに基づく「Rosettes」「Glitter」への理解は?】

〝Beauty Contest〟か否か?という議論の背景に、「Rosettes」と「Glitter」に対する〝誤解〟がある面も否めません。

BGのStnadardには次のように書いてあります。

Rosettes showing two distinct colors or shades, such as paw print shaped, arrowhead shaped, doughnut o half-doughnut shaped or clustered are preferred to single spotting, but not required」--。

「The coat may be glittered or not glittered, with neither type to be given preference」--。

確かに「Rosettes」や「Glitter」があれば美しくは見えますが、それとTICAのショーにおけるStandardに基づく審査・評価とは切り離さなければならないということになります。

※(参考)BG以外の猫種における「Glitter」と「Rosettes」に対する扱い
EM:両方ともWWの対象

TG: 「stretched rosettes are preferred」であり、「Glitter」がないのはPENALIZEの対象
SV:「Rosettes」があるのはPENALIZEの対象
SE:「Glitter」はacceptableだが、「Rosettes」はPENALIZEの対象

※「TICA Standards 分析」は休みました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の11月20~26日の感染報告者数は1医療機関当たり2.33人でした。前の週に比べ19.5%増え、12週ぶりに増加に転じました。

2023年12月 1日 (金)

Bengal(BG)の審査・評価を難しくしているのは誰か㊤

「Bengal(BG)ブリードセミナーを開催してほしい」といったご要望をいただくことがあり、その都度、アクトクラブ員にも伝えています。

【BGのStandard、BGの審査は本当に「難しい」??】

こうしたご要望の背景にあるのは、ひと言でいうと「BGの審査・評価は難しい…」ということのようで、BGブリーダーにしてみれば「Standardを理解するのが難しい」「審査結果が本当に正しいかどうか判断が難しい」、Judgeにしてみれば「(Standardに基づいて)審査・評価するのが難しい」ということのようです。

ただ、アクトクラブ員もそうだとは思いますが、私たちの立場からするとそれほど難しいとは感じていないというのが正直なところです。

このようなギャップが生じるのは、たぶん現象として、ショーにおいてBGの評価が大きく分かれるケースが大きい…ことが、ブリーダーや出陳者、Judge双方にとって「難しい」と感じる根底にあるような気もしています。

【「難しい」のではなく「難しくしている人」がいるから…】

ここで視点を変えてみてみると、ショーにおいてBGの審査結果が大きく分かれる(割れる)のは、Judgeがそういう(結果が割れるような)審査をするから…ということが言えるような気がしてなりません。

いくらBGブリーダーがStandardを勉強しても、Judgeの審査結果が大きく分かれる(割れる)のを目の当たりにすれば混乱し、「Standardをどう読み、どう解釈すればいいのか分からなくなる」と思ってしまっても仕方ないでしょう。

「難しい」のではなく、「難しくしている人」がいるからであり、それはJudgeであるというのが私のこの問題に対する発想の出発点です。(※アクトクラブ員も同じ立場です)

【BG審査を「難しくしてしまう」原因を探っていくと…】

次に考えるべきは、では何がBGの審査を「難しくしてしまうのか」、その原因は何かということになります。

そこには2つの大きな要因が横たわっていることが分かります。

1つはStandardそのものに対する無理解(勉強不足)、もう1つは(BGに限ったことではないのですが)、Standardより自分の好みや「好き嫌い」を優先してしまうことでしょう。
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次回以降、具体的なケースを挙げて検証を試みます。

※「TICA Standards 分析」は休みました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の11月20~26日の感染報告者数は1医療機関当たり1.56人でした。前の週に比べ33.3%増えています。

大阪府の11月20~26日の感染報告者数は1医療機関当たり1.61人でした。前の週に比べ14.2%増えています。

名古屋市の11月20~26日の感染報告者数は1医療機関当たり2.64人で、前の週に比べ21.7%増えています。

福岡市の11月20~26日の感染報告者数は1医療機関当たり2.22人でした。前の週に比べ49.0%増えています。 

北海道の11月20~26日の感染報告者数は1医療機関当たり6.61人でした。前の週に比べ10.5%増えています。

2023年11月30日 (木)

TICA Standards 分析57 Importance of ”BALANCE”(5)AS/AW BI

きょうから「BALANCE」への配点が5点の猫種に入ります。

5点の配点ながらAS/AWはかなり「BALANCE」が強調された書き方をしています。

そのことは「balance and proportion are to be considered of greater consequence」「No part of the cat should look out of balance with any other part.」が象徴しており、特に後段の一番がその重要性を明確化していると言えるでしょう。

MC/MCPのところでも書きましたが、「PENALIZE」の対象に「Balance」が含まれているのもAS/AWの特徴であり、先の後段の文章がそのまま使われています。

BIも短い記載ながら「BALANCE」が重視された猫種であることが分かります。

「well-balanced cat」の後に敢えて「not extreme in any way」と書いてあり、GENELRAL DESCRIPTIONにおいても「The Birman is to be healthy, muscular, and in good balance」と記載しています。
As-aw-bi
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年11月29日 (水)

【分析】TICA会長/副会長選挙、ルール改正案投票から

昨日お伝えした2023年TICA一般メンバー投票の結果を分析してみました。

【TICA会長はそれぞれの候補の上積み票の差で明暗】

TICA会長選挙は、現会長と現副会長の一騎打ちとなりましたが、現会長が前回より42.4%(227票)上積みし、762票を獲得して当選しました。

現副会長は、前回副会長選挙で549票を獲得していましたから、今回会長選挙で得た627票は14.2%(78票)増にとどまったことになります。

現会長は新たな副会長候補とタッグを組んで選挙活動したわけですが、副会長候補が889票を得たのに対し、現会長は762票だったことから、支持率的には副会長候補の方が高かったことになります。

ちなみに有効投票数は会長選挙が1392票(前回比5.9%増)、副会長選挙が1360票(同4.9%増)と微増でした。(副会長選挙には投票したけれど、会長選挙は投票しなかったメンバーが32人いたことになります)

【ルール改正案は賛成率が80%を切るものも…】

ルール改正案への賛成率は以下の通りです。

Proposal 1:90.6%

Proposal 2:90.0%

Proposal 3:85.1%

Proposal 4:79.0%

このうち、Proposal 4はShow Rule 29.3.4の削除に関するものであり、日本における来シーズンのショーにも直接的に関係してきますので、主なショーコミッティーメンバーは忘れないようにしてもらいたいと思います。

【Breed Committee Member投票で思うこと…】

ここのところ、TICA Japan TDAで、Svannah(SV)とToyger(TG)のブリードセミナーを催したこともあり、気になったわけですが、SVのメンバーが定員7人であるのに対し、TGは3人であり、それだけの差があることに改めて残念に思いました。

しかもTGのBreed Committee Memberへの投票数は9票、9票、8票であり、このセクションのブリーダー9人しか投票しなかったことが見て取れます。

あれだけ素晴らしいStandardを作り上げながら、その後の発展が足踏みしている現状を憂えてしまいます。

一方、Bengal(BG)はというと定員7人に対して10人が立候補し、最多得票者が112票、7番目の人で77票を得ています。

ちなみに全Breedを通じて、最も得票の多かったのはMAINE COON/MAINE COON POLYDACTYL(MC/MCP)の最多得票者の152票です。

※「TICA Standard 分析」は休みました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年11月28日 (火)

【発表】TICA会長/副会長選挙、ルール改正投票など

2023年のTICA会長/副会長選挙とルール改正案のTICAメンバー投票の結果は以下の通りです。(ブリードコミッティーメンバーの投票結果はこちらをご覧ください)

ルール改正案は全て可決しました。
2023_20231128095401
※「TICA Standard 分析」は休みました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

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