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2020年2月22日 (土)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える④

3~4月にショーの開催を予定しているクラブ/ショーコミッティーが押さえておかねばならない(認識しておくべき)ポイントは以下の7点であろうと私は考えています。

【1】「新型肺炎」に関して確立された治療法はない。(※有力な既存治療薬候補はいくつかあります)

【2】ショー会場にてマスク着用、アルコール消毒、体温検査等の措置を取ったとしても、完璧な防疫措置とは言えない。(※無症状な人であっても「陽性」である可能性がある)

【3】上記を踏まえれば、招待Judge/クラークの漠然とした不安や心配による辞退の申し出であっても沿う必要がある。(※仮にJudgeが辞退しなくても何らかの不安や心配を抱えての審査となると猫にも何らかの不安が伝わるおそれもあるでしょう)

【4】出陳者の参加に関して「自己責任論」の意見はあるものの、致死率が平均で2%とは言っても、60代で3.6%、70代で8%、80歳以上で14.8%に跳ね上がることを考慮に入れなければならない。(※この他、もともと「持病」のあるなしでも変わる)

【5】その時々の状況にも大きく左右されるが、TICAのモットーである「TICA is about Fabulous felines, fun and friendship」を実現できる状況にあると言えるか。

【6】TICAのミッションである「To provide sanctioned cat shows which promote both pedigreed and non-pedigreed cats in a professional manner, and which are both enjoyable and educational for exhibitors, judges and the general public」に則ったショーを開催できるか。

【7】万が一、ショーの後に感染者が出て、感染経路を辿った際にTICAのキャットショーが感染拡大の場とされた場合、TICAの社会的評判を含めて誰がどのように責任を取れるか。

一方、中止するか、中止しないかという「判断」の決定だけでなく、クラブとしての判断基準(あるいは判断するにあたっての考え方)をHPなどを通じて早め早めに公表しておくことも重要です。

アクトの4月26日に予定しているショーに関して言えば、「新型肺炎」が収束する見通しになり、日本国内において楽観論が広がったとしても、海外のJudgeがリスクを感じて来日を断念するなら、「中止」という事態もあり得るということを予め理解して頂ければと思います。

また、仮にJudgeが全員揃ったとしても、設営スタッフやクラークが揃わないという事態も想定しておかねばなりません。

どうにかショーの開催にこぎ着けた場合でも、TICAのルールが想定していない緊急的な例外措置を取らざるを得ない場合があるかもしれません。

そうした時にディレクターが率先してTICA本部やTICA会長らと話し合うのか、それとも各クラブがそれぞれの事情においてそれぞれが行わねばならないのか--。

いわゆる緊急時の手続きや段取り等を予め想定しておかねばならないですし、将来的には今回の件を糧としていかにルール化するかということを考えなければならないということになるでしょう。

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全国の自治体では、イベント中止・延期あるいは実施の「判断基準」を公表する例が出始めています。

◆船橋市は19日、市主催・共催のイベントを中止/延期とする際の判断基準となる基本的な考え方を決定したと発表しました。

  具体例として高齢者や糖尿病・心不全といった持病がある人などの参加が多いこと、参加者同士での濃厚接触の可能性が高いと考えられること、また医療に従事する人や消防職員など市民の救命救急にかかわる人が参加することなどを挙げていて、いずれかに該当するイベントは原則として中止・延期するということです。

◆豊田市は19日の市長会見で、市の行う年度内のイベント・行事について、中止/実施の判断基準を示しました。

参加者が特定でき、小規模で消毒や咳エチケット、換気など感染症対策を講じることが可能なイベント・行事については、現段階では実施していく考えです。

※キャットショーの場合も、①参加者が特定でき、②小規模で消毒や咳エチケット、換気など感染症対策を講じることが可能--なイベントと認識することは可能かもしれません。(※判断は各クラブ/ショコミッティーに委ねられますが、本来であればAsia East Regionとして「判断基準」を示すべきであると私は思っています)

中止とするものは、不特定多数の来場による感染リスクが高いものや、出席者への感染により市民の皆様の安全確保や企業等の経営上で相当大きな影響が予測できるものは、原則中止の方向で調整中です。

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ここ最近のイベント中止・延期の報道を見てみると、総じて今後1カ月あるいは3月中・下旬までの対応を決めたところが多いようです。

◆【3月15日までのイベント中止/延期】東京都の小池百合子知事は21日、定例記者会見を開き、3月15日までの3週間を「感染拡大防止の重要期間」と位置付け、都主催のイベントのうち、①屋内で行われるもの、②大規模なもの、③食事を伴うもの――に関し、原則として延期か中止とする方針を発表したとのことです。

◆【3月のイベントは中止/4月以降は状況を見極め】リクルートキャリアは20日、2021年卒の大学生らを対象に3月1~31日に予定していた合同企業説明会をすべて中止すると発表しました。2月については、22日に東京と大阪、24日に宮崎、26日に鹿児島で開催を予定していた就活準備イベントを取りやめ、中止するイベントは、44都道府県の計91件にのぼるとのこと。4月以降のイベントは、状況を見極めながら再開を検討するとしています。

◆【3月末まで中止または延期】ミクシィは3月末まで、多数の参加者が集う当社主催のイベントの開催を中止、延期、またはオンライン開催することといたします。各イベント参加者・関係者の皆さまには別途当社担当よりご連絡させていただきます。2月29日(土)に開催予定のしております「モンスト プロツアー 2019-2020 ツアーファイナル」は、無観客開催への変更を決定いたしました。

◆【当面1か月間(3月20日まで)】府主催の府民が参加するイベントや集会を原則、開催中止または延期することと決定し、19日午後3時時点の中止・延期イベント数は下記の通り。
 中止するイベント等(207件)/延期するイベント等(30件)/中止または延期するイベント等(5件)

2020年2月21日 (金)

【重要】厚労相メッセージ:「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える③

昨夕、加藤厚労相が会見し、「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」を発信しましたので、猫界における解説とポイントを掲載します。(※3~4月にキャットショーを開催される予定の関係者は参考にして頂ければ幸いです)

★「イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします
 →クラブ/ショーコミッティーは厚労相会見を受け、「感染拡大の防止という観点」で「開催の必要性」を「改めて検討」する必要があります。
 ※なお、加藤厚労相は「感染拡大防止につながる行動にご協力をお願いします」とも述べており、ポイントはあくまで「感染拡大防止」にあることをクラブ/ショーコミッティーは理解しておく必要があります。

★「屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが、感染のリスクを高めるとされています
 →厚労相の見解に従えば、キャットショー会場は「感染のリスクを高める」ということになります。

★「開催にあたっては、感染機会を減らすための工夫を講じていただきたい
 ①「参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置
  →クラブHPやフライヤー等に記載する必要があるでしょう。会場にもその旨の「お願い」の張り紙、アナウンスが必要になります。

 ②「風邪のような症状のある方には参加をしないよう依頼をすること
  →クラブHPやフライヤー等に記載する必要があり、仮にエントリー/出陳料入金後に風邪症状により当日、参加を見合わせる場合の返金手続き等も予め決めておく必要がありそうです。

 ③「特に高齢の方や基礎疾患をお持ちの方については、人込みの多いところはできれば避けていただく
  →高齢の出陳者に対する配慮やお願い等についてもクラブHPやフライヤー等に記載する必要がありそうです。
  ※今日になって北海道で小学生2人、10歳未満も感染者が見つかったとのことであり、子どもに対する配慮も考えておく必要があるでしょう。

 ④上記に鑑みれば、見学者に対する適切な措置も欠かせないということになり、その旨の「告知」や「注記」をクラブHPやフライヤー等に記載する必要があるでしょう。

★「現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません
 →政府として「自粛要請」を行うものではないとしていますが、ショーを中止せず開催を決めた場合、上記の「対応策」や「工夫」は厚労相からのメッセージに基づくものであるということをクラブ/ショーコミッティーは認識しておかねばなりません。(※小さな趣味の世界のイベントとは言え、国の要請に従うという義務があるということです)

★「なお、新型コロナウイルス感染症の今後の感染の広がりや重症度を見ながら適宜見直すこととしています
 →クラブ/ショーコミッティーは常に政府や厚労省など関係機関の情報発信を注視し、必要に応じて出陳者/Judge/クラーク/設営スタッフ等に連絡する必要があります。

↓↓↓加藤厚労相のメッセージ全文はこちらです↓↓↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00002.html

2020年2月20日 (木)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える②

◆アクトから重要なお知らせ◆

(2月20日)アクトでは4月26日(日)に海外から4人のJudgeをお招きしてショーを開催する予定で準備を進めていますが、そのうち1人のJudgeから今朝、訪日を見合わせたいとの連絡を受けましたことをご報告致します。

引き続き他の3人のJudgeさんの意向や判断を待つとともに、代わりのJudgeさんの手配を含め、アクトとしても中止するかしないかの判断を慎重に見極めたいと考えています。

ショーを中止するかしないかの判断にかかわる重要な情報はこのブログを通じて適宜公開していきます。

アクトのショーへの出陳を検討されている出陳者のみなさまにおかれましては、引き続きアクトのブログを注視して頂ければ幸いです。

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さて、 キャットショーを中止するかしないかの判断材料とする上で、 私が重要と考える情報は以下の5つです。

◆17日の厚労大臣記者会見【多くの方が集まるイベントや行事等の参加・開催について】
多くの方が集まるイベントや行事等に参加される場合も、お一人お一人が咳エチケットや頻繁な手洗いなどの実施を心がけていただくとともに、イベントや行事等を主催する側においても、会場の入り口にアルコール消毒液を設置するなど、可能な範囲での対応を検討いただけますようお願いいたします。

◆FNNニュース(20日6:23配信):「政府は20日にも、大規模なイベント開催の可否など、感染拡大を防ぐための対策について見解を示す方針」とのこと。 (※あくまで「大規模なイベント」が対象ですが、「人が密着するような」という記載もあり、この点に関してはキャットショーも含まれそうです)

◆【2月末のイベント】東京都港区の公立小学校が18日、2月末に予定していた文化祭の中止を決めたそうです。実行委員会が保護者らにメールで連絡し、販売済みの食券約40万円分の返金に応じると伝えたとの報道がありました。

◆【3月中旬までのイベント】大阪府の吉村洋文知事は18日、府の新型コロナウイルス対策本部会議で、府が主催するイベントを当面1カ月間は原則中止する考えを示したそうです。一方、府立学校の卒業式は認め、延期や中止が難しいイベントについては個別に判断するとしています。

3月15日に予定していた1970年大阪万博の50周年記念式典も中止か延期を検討し、同様の対応を経済団体や市町村にも求めるそうです。

吉村知事は「一つ一つのイベントは大事だが、規模の大小にかかわらず、不要不急な集会は避けて欲しいというメッセージを出したい」と話したとのこと。

◆【2~3月のイベント】LINE株式会社、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるイベント中止のお知らせ(17日付)

LINE株式会社では、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、参加者および関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、多数の参加者が集うイベントの開催を中止することにいたしました。

つきましては、2月〜3月に開催を予定しておりました下記イベントは全て中止となります。 参加のご登録をいただいた皆さまには申し訳ございませんが、ご了承くださいますようお願いいたします。

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今回の「新型肺炎」に限らずですが、 クラブ/ショーコミッティーが正しい知識や情報を収集する努力を怠り、間違った知識/情報に基づいて間違った判断や対処をすれば、それはクラブ側(あるいはショーコミッティー側)の責任(あるいは瑕疵)となりかねません。

クラブとショーコミッティーのメンバーが重複していれば問題ありませんが、それほど重なっていない場合は、両組織の情報共有も重要になります。

次に、中止するにしても、中止しない決定を下すにしても、クラブ内(あるいはショーコミッティー内)でしっかり議論して是非を検討することが重要になります。

単にクラブオーナーやクラブ代表、有力クラブ員のひと言で「やる」とか「やめる」とかを決めるのは「愚の骨頂」です。

そうした判断に唯々諾々と従ってしまえば、「出陳拒否」と同じ轍を踏むことになりますから、注意したいところです。

クラブ内(あるいはショーコミッティー内)で時間の許す範囲で「熟議」した上で、「合議」により決め、できれば記録に残しておくことが重要になります。

もちろん、クラブ/ショーコミッティー内で意見が真っ二つに割れた場合、時間も限られるなかで最後にクラブオーナーやクラブ代表がどちらかに決めるということはあり得るかと思います。

ただその場合も、クラブオーナーやクラブ代表は、どうしてそのどちらかに決めたのかという「合理的根拠」を示す必要があることを忘れてはなりません。

2020年2月19日 (水)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える①

ますはキャットショーを中止するかしないかの判断材料となり得、かつ信頼をおくことができて重要であると私が考える最新情報は以下の3つです。

◆世界の動き◆
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎は「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的ではないとみられる」との見解を示したとのことです。

同氏によると、「中国が17日に感染者約4万4千人分の詳細なデータを提供した」とのことで、それによると「約8割が軽症で、約14%は肺炎や息切れが起きる重症に。約5%が呼吸困難や多臓器不全を起こし重体となり、致死率は約2%」だとしています。また「子どもが感染した例は比較的少ない」としています。

共同通信の報道だと、MERSの致死率が3割以上、SARSは約1割とされており、それに比べると「新型肺炎」の致死率(約2%)は低いということになるかと思います。

ただ、注意したいのは年代別で致死率が大きく違うという点です。

40代以下だと1%未満なのに対し、50代だと1.3%、60代だと3.6%になり、70代になると8%、80歳以上だと14.8%に跳ね上がります。

◆日本の動き◆
国土交通相は18日の記者会見で、バス、タクシーなどの交通事業者に対し、発熱など風邪の症状がある運転手や従業員は出勤させないよう要請(要請自体は17日付)したと明らかにしたそうです。

そうなると、交通機関の運行に影響が出て来ないとも限りません。

◆インフルエンザとの比較◆
日本におけるインフルエンザによる死者数は2016年の1463人から2017年は2569人、2018年は3325人と増加。2019年は1~9月で3000人を超えているとのことです。


一方、米国ではインフルエンザの流行が深刻化しており、最近の報道によると米疫病対策センター(CDC)の推計で2019年10月以降の今シーズンは今年2月1日までの死者が1万2000人に達したとされています。

巷では、こうした比較をもとに「インフルエンザに比べれば……」という人がいるようですが、「新型肺炎」はワクチンもなければ確立した治療薬・治療法もないという点を見落としてはならないでしょう。

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さて、「新型肺炎」が日本でも広がりを見せるなか、キャットクラブとしてもショーを中止すべきかどうか、開催予定のクラブは(その時期にもよりますが…)悩む段階に入ってきたかと思います。

判断をひとつ間違えれば大問題になるわけですから、本来であればTICA Asia East Regionとしての「方針」や「ガイドライン」のようなものがあって然るべきかとは思いますが、今になって策定しようにもその時間もなく(※迅速に動けばまだ間に合うとも思いますが…)、クラブ/ショーコミッティーごとの判断に委ねられるということになりそうです。

第一に重要なのは、クラブ/ショーコミッティーとして「新型肺炎」に対する(あるいは「新型肺炎」を巡る)正しい知識や情報を収集しておくという努力です。

なぜなら、どのような判断を下すにせよ、その根拠が問われるからです。(※噂や不確かな情報に基づいたいい加減な根拠、恣意的な根拠、自己都合の根拠等では後になって責任を厳しく問われかねません)

4月26日に開催を予定しているアクトとしてもアンテナを高く広く張り、根拠となり得る重要で正確な情報の収集に全力を挙げているところです。

2020年2月18日 (火)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑬AC/ACLスタンダード変更、BGチャコールについて

【決議35】5月1日からAC/ACLのスタンダードが変更されることが決まりました。

【報 告】BGのスタンダードにおいて「Charcoal」を認めるかどうかに関しては、現在、Genetics Committeeからの見解を聞くのを待っている状態であることが報告されました。

従って、現状に於いてはまだ、「Charcoal」のBGとして審査を受けることはできません。(※登録はできるようです)

2020年2月17日 (月)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑫「電子版Master Catalogs」が可能になりました

【決議28】これはクラブとマスタークラークにとっての改正になります。

Clerking Program 55.1, 55.2.2, 55.2.5を改正することで、「電子版Master Catalogs」の利用が可能になりました。

新たに55.1.1として、以下の規定が加わりました。

55.1.1 Club and Master Clerk will exchange Clerking Contract to determine duties and whether the Marked Catalog information will be entered manually or electronically (using a suitable program)

クラブ側とマスタークラークは「電子版Master Catalogs」の利用に関し「Clerking Contract 」を結びます。(※クラブ側、マスタークラーク側どちらかが一方的に利用することはできないということを意味します)

これに伴い、これまでの55.1.1~55.1.3は、55.1.2~55.1.4へと自動的に1つずつ番号がずれます。(※記載内容に変更はありません)

51.1.1に伴い、55.2.2も若干、修正されます。

55.2.2 Record all absentees, transfers, registration numbers, and corrections to the Master Catalog either manually or electronically (using a suitable program). Require exhibitors to give correction information in writing for accuracy and to ensure that the information is not left out of the Master Catalog. Consolidate all judging records into one error free, neatly and clearly marked Master Catalog either manually or electronically (using a suitable program). Mark the Master Catalog in black ink ONLY if entering manually.

2020年2月16日 (日)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑪(続)Master Clerkの資格取得要件について

昨日お伝えしたClerking Program 51.2.4.3.3の見直しについてですが、Asia East Region公式サイトの「 2020年WinterMeeting議事録(一部抜粋)日本語」によると、「a mentor (who is an experienced TICA Master Clerk)」の日本語翻訳について「メンター(経験豊かなTICAのマスター・クラーク)」となっていました。

しかし、私はこの翻訳に疑問を感じています。

その根拠は以下の通りです。

①もし、仮に「経験豊かな」という翻訳が正しいとすると、何を以て「経験豊か」とするのか極めて曖昧であるということです。

能力の高い人であれば、3~5回ほど経験するだけで、「経験豊かな」マスタークラークになれるかもしれません。

一方、そうでない人は10~20回経験を積んでも、「経験豊かな」マスタークラークとは言えないでしょう。

②この翻訳が本当に正しいかどうかも問題です。(※ここで言う「本当に正しいかどうか」というのは、TICAのClerking Programの翻訳として適切でふさわしいかという意味です)

「experienced」を辞書で引くと、「経験のある」「経験を積んだ」から、「老練な」「熟練した」「経験によって熟達した」「知識が豊富な」まで幅広い意味合いを含んでいることが分かります。

新ディレクターはおそらく、後者の意味合いから「経験豊かな」と訳したのだと思いますが、果たしてこれがTICAのClerking Programとして正しいと言えるでしょうか。

そこで「経験豊か」「経験豊かな」という日本語を辞書で調べて見ると、「experientially enhanced」「veteran」という英語になります。

「経験豊富な」で引くと、「richly experienced」「vastly experienced」「very experienced」となります。

そうなってくると、今回のTICAのClerking Programの記載は、あくまで「a mentor (who is an experienced TICA Master Clerk)」ですから、単純に「経験のある」、あるいはせいぜい「経験を積んだ」と翻訳すべきではないでしょうか。

もちろん、こうした規則やルールの記載において、「an experienced」を使った場合は一般的に「熟練した」「経験によって熟達した」「知識が豊富な」を意味するという主張もあるかもしれません。

そうした場合には、新ディレクターはそこまで踏み込んで解説しなければなりませんし、そうした解説をしてこそディレクターとしての職務を果たしたと言えるのではないでしょうか。

このClerking Program 51.2.4.3.3の見直しのもとで、TICA Asia East Regionにおいて有能なマスタークラークが育つとは思えません。

2020年2月15日 (土)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑩Master Clerkの資格取得要件について

【決議27】Clerking Program 51.2.4.3.3に若干の変更があります。

51.2.4.3.3 Satisfactorily served as a Master Clerk, with a mentor (who is an experienced TICA Master Clerk), at a minimum of three shows after having been licensed as a Head Ring Clerk. Back to back shows shall count as one show. The three evaluations must be on file with the Clerking Administrator prior to requesting advancement to Master Clerk.

これが意味するところは、Master Clerkの資格を取っている人に付かなくても、Master Clerk経験者であればいいということで、Master Clerk経験者を「mentor」と称するということになります。

しかし、私はこれには反対です。

マスタークラークは重要かつ重大な役割を担っており、単に1度や2度経験しただけで、奥深い知識とノウハウが身に付くわけではありません。

そして、単にマスタークラークを1度や2度経験しただけの人に付いて最低3回のショーでマスタークラークをしただけでその資格を得られるというのはマスタークラークの“粗製乱造”につながりかねません。

さらに重要なのは、マスタークラークの資格がJudgeになる人に於いても通過点であることです。

マスタークラークの奥深い知識とノウハウが身に付けずにJudging Programに入る人が増えることも意味します。

どうしてこういう近視眼的かつ安易な改正が行われるのか、私は非常に大きな疑問を感じずにはいられません。

2020年2月14日 (金)

東京地裁「請求棄却」、アジアリジョンショー「出陳拒否」裁判

TICAアジアディレクターを通算3期務めたオールブリードジャッジがオーナーのクラブにおける2014年10月のアジアリジョンショーの「出陳拒否」を巡る東京地裁の判決は請求棄却となりました。

週明けにも「判決文」を入手し、改めてこのブログでご紹介したいと思います。

東京高裁に控訴するかどうかは「判決文」内容を読んで判断することになりそうですが、特段の事情がない限り、控訴する方針とのことです。(※私は原告ではありません)

※「【TICA】Winter Meeting 議事録から」は休みました。

2020年2月13日 (木)

明日午後「判決」、 リジョンショー「出陳拒否」裁判

2014年10月のアジアリジョンショーでの「出陳拒否」を巡る裁判の判決が明日午後、言い渡されます。

原告はアクトクラブ員、被告は前アジアディレクターでTICAのオールブリードジャッジでクラブオーナーと当時のクラブ代表者、エントリークラークの3人です。

このクラブでは4回のショーで「出陳拒否」を繰り返し、そのうちリジョンショーを除く3回についてはクラブオーナーと当時のクラブ代表者らが「深謝」し、解決金を支払うことで「和解」が成立しています。

今回も「和解」が成立していれば、それで完全終結となったわけですが、「判決」となりましたので判決に不服があれば、東京高裁に控訴することになります。

改めて「出陳拒否」裁判を巡る状況をお伝えすると以下のとおりです。

◆2014年2月、4月、6月ショーの「出陳拒否」裁判
 →東京高裁で「和解」成立(被告側4人が「深謝」し、クラブオーナーと当時のクラブ代表者が解決金を支払い)

◆2014年6月ショーの「出陳拒否」裁判
 →東京地裁で「和解」成立(被告側エントリークラークが「不相当であった」と認め、解決金を支払い)

◆2014年4月、11月ショーの「出陳拒否」裁判
 →最高裁で係争中

◆2014年10月リジョンショーの「出陳拒否」裁判
 →東京地裁で明日午後、「判決」言い渡し

※「【TICA】Winter Meeting 議事録から」は休みました。

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